VOL.01 OVER40チーム 俺たちの第2の青春〜大人のfootballの魅力とは〜
大豆戸FCには、over40チームがあることをご存知でしょうか?
サッカーは生涯スポーツ。
と言ってもなかなか続けることは難しいが、大豆戸FCでは、保護者の方が様々なきっかけで
over40チームでサッカーを始めた人たちがいます。
このコーナーでは、その選手たちに焦点を当てて、どんな想いで、何を想いサッカーを楽しんでいるのかについて語っていただきます。
名付けて、「俺たちの第2の青春〜大人のfootballの魅力とは〜」です。
第1回は、布瀬さんです。
現在、息子さんたちは中学1年と4年生に所属しています。
【末本】
この度は、インタビュー有難うございます。
最初の質問です。
大豆戸シニアチームでサッカーを始めようとした理由は何ですか?
【布瀬さん】
私は小学校2年生からサッカーを始め(横浜つばさFC)、中・高サッカー部、大学も体育会、更には社会人になっても複数の社会人チームに所属するという所謂サッカー中心の生活を送ってきました。
ところが、結婚して子どもができると、気づいたら社会人チームは全部辞め、土曜日午前2時間のフットサルだけが生きがいの生活になっていました笑
ただ、心の中では、子どもが大きくなったらいつかサッカーをまたやろうと考えていました。更に言うと、息子と本気で一緒にサッカーすることを夢見てきました。
そんな私は、幸い子ども3人(長女、長男、次男)に恵まれ、当然のように長男、次男もサッカーを始め、縁あって大豆戸FCにお世話になることになりました。
大豆戸FCでは、子どもの活動の他に親子サッカー、保護者だけのガチンコサッカー等家族みんなで楽しめるイベントが盛り沢山です。その保護者だけのガチンコサッカーに初参加したことをきっかけに、すでに大豆戸FCシニアチームに所属していた保護者の親2人からの数年に渡る執拗な誘いが始まります笑
【末本】
その2人の勧誘があったんですね。
【布瀬さん】
はい、始めのうちは子どもを理由に断ってましたが、助っ人という形で参加してるうちに、やはりサッカーの魅力に引き込まれたのだと思います。
更に、この頃、「歳をとってくると、そのうちやろうと考えていたことの半分はできなくなっている」という恐ろしい記事を読んだことがシニア入団を後押ししてくれました。
【末本】
人生の残された時間が見えてくると今やっておかないとできなくなる、というのはとても共感しますね。
体が動いて、サッカーができるのも今しかない、かもしれませんしね!
【布瀬さん】
また、大豆戸FCを選んだ理由1つに、現地集合現地解散があります。
私がシニアの活動をすることで、当時小学校1年生だった次男の送迎問題(長男はすでにこの時からできてた)がありましたが、ひとりで行かせるとなんだかんだで行けるんですよね。
かもめパーク、辻堂海浜公園など、電車、バスでひとりで行ったことで、本人も自信がついたのか、この問題が早々にクリアできたことも大豆戸FC入団を早めるきっかけになりました。
【末本】
なるほどです、大豆戸の指導方針である、自分たちで行く帰る、ことが保護者の自由な時間を創り出したんですね。
子供は自分のことを自分でできるようになる、大人は自由な時間ができる、相乗効果ですね。
【布瀬さん】
はい、今思うと、誘ってくれた2人、またそういう縁ある場を提供してくれた大豆戸FCには感謝しかありません。
【末本】
続いての質問です。
プレーしたことで、子ども達がプレーしているサッカーへの見方や言葉の伝え方など変わったことありますか。
【布瀬さん】
当然、言葉の伝え方がソフトになりました。今まで子どもたちに厳しく言ってたことが自分に返ってくるわけですから(笑)
これは、大豆戸FCを選んだ理由にもつながるのですが、私自身、子どもへのかかわり方について、高校の時のサッカー部監督の「親が子供にサッカーを教えてもうまくならない。親は良い環境でサッカーをやらせてあげることが大事」という言葉を大切にしています。
【末本】
とても良い言葉ですね、環境の重要性ですね。
【布瀬さん】
なので、基本的にはコーチにおまかせしてるつもりではありますが、やはり試合を見に行き、ボールを取られたのに歩いてるのを見ると厳しく言ってしまいます・・・。
「わからないことはコーチに聞け」、「失敗をおそれずチャレンジしろ」というのは繰り返し伝えているつもりです。
そういう意味で、自分もプレーヤーとして、「取られたら取り返す」「失敗おそれずチャレンジ」を常に意識しプレーすることを心掛けています。
【末本】
続いての質問ですが、
この歳になって新しく感じたサッカーの楽しさや魅力、また難しさを教えてください。
【布瀬さん】
やはり仕事も年齢も違う人達とボールひとつで楽しめ、サッカーという共通の趣味だけで、仕事では出会えないような人達と出会えることですね。
もうひとつは、いつかの試合後に、大人になってもみんな子どものように夢中になるこのスポーツはすごいなと思いました。本当に好きなことを本気でできることはとても素敵なことだなと実感しました。
昨年は神奈川県1部復帰という目標に向かってみんなで頑張りました。
そんな素晴らしい仲間と、試合をするたびに、あ~でもない、こ~でもないと正直結論出ないような話をこの歳になってできるのは最高です。まさに子どもの時に戻れる感覚ですね、勝って喜び、負けてくやしがったり。
あまり大きな声では言えませんが、仕事では同じように寝れないくらいくやしい経験をすることはありませんからね(笑)
【末本】
まさに多様性溢れる選手たちが集まっているシニアチーム。
そういう中で、意見や方向性を合わせていく、という過程と同じ目標に向かって喜怒哀楽を共にしていく時間は、自分自身の成長にもつながりますし、人生の豊かさを感じる時間でもありますよね。
【布瀬さん】
難しさについては、これはシニアの方々共通だと思うのですが、昔のように動けないってことでしょうね。頭でわかってても身体がついてこない、長い距離走ってボール受けても、そこからドリブルするのは命がけですもんね(笑)
そのために、一生懸命日々トレーニングしても、少し負荷かけるとここが痛い、あそこが痛いとなります。
心身共に年相応に最高のパフォーマンスが出せるトレーニング、身体づくりを今後も探っていきたいですね。
【末本】
家族の理解、こどもたちにとってご自身がプレーしていることに対してどんな感想をもっていますか?
【布瀬さん】
私はシニアで活動する前から、週1のフットサルはずっと続けています。
それはもちろん自分の趣味ではあるのですが、一方、「親の背中を見て育つ」と言うように、親が楽しんでいる姿を見て、サッカーは生涯楽しめるスポーツなんだなと感じてもらえたらと思ってました。
少し話はそれますが、長男がサッカーを始めたのは、週1のフットサルに連れて行くことが条件だったので、そこで気づいたらボールを蹴っていたって感じです。
次男については、私と長男が楽しそうにサッカーをしていたからのようです。
さて、そのように知らぬうちに親の影響を受けている家族の感想ですが、長男、次男、ついでに長女に聞いてみましたが、「別に」「どうも思わない」ようです・・・。
ちなみに、昨年、長男と同日に公式戦があり、見事親子同日公式戦ゴールを決めました。
長男に報告しましたが、「へ~」くらいな感じです(笑)
まあ、ここはいつの日か、「親の背中を見ていたら」と思ってくれる日がくるのを楽しみにしています。
【末本】
では最後の質問です。
プレーをし始めたことで、日常生活や仕事面など変わったことがあればおしえてください。
【布瀬さん】
少し大げさに言うと、人生設計が具体的になりました笑
今までは漠然といつかサッカーしたいなくらいでしたが、今では身体が動く限りサッカーを続けていきたいと思ってます。
そのための、身体作りや健康について意識するようになりました。
後は試合前日にお酒を控えるようになったくらいですかね笑
私は普段から、会社の人、友人などいろんな人と交流することを大切にしています。いろんな刺激を受け、人生が豊になるからです。
大豆戸FCシニアに入団したことで、すばらしい仲間が増え、人生が更に豊なものになりました。
【末本】
本日は、貴重なお時間をありがとうございました。
いつまでこうやってサッカーを続けれるかわかりませんが、体とサッカーへのモチベーションが続く限り
楽しんでいきましょう!
〜取材後記〜
昨年度のチーム得点王である、布瀬さん。
試合後の飲み会の中心でもある彼の存在は、チームに大きな影響を与えている。
年齢を忘れるようなスプリント、労を惜しまずに上下の走りを試合を通して行うスタイルはチームの一つの武器にもなっている。
シニアチームでの活動が、サッカーはもちろんそれに付随して 人との出会いや生き方にも影響を与えるのだからサッカーは面白い。
子どもたちが目の前の勝負に一喜一憂する姿を見守りながら大人たちは、それ以上に大切なこと、サッカーを通して得られる人生体験を示していく。
第2回もご期待ください。